今日は、以前しゃんはいさくらが書いたブログ記事に追記を加える形で素晴らしい学習サイトをご紹介させて頂きます。
目次
自分の訳文に疑問を感じ、中国語の土台をおさらいすることに
通訳が本職のしゃんはいさくら、最近自分の訳語がかなり語感に頼っているところがありました。中国語の基礎がしっかりしていれば問題ないと思うんですけど、自分の話す中国語にずっと不安があって、話した後で語順の間違いに気付くことが多くて、やばいな~って思ってたところだったんです。
自分で不安を感じるっていうあたり、土台のメンテナンスが必要な証拠ですよね?
そう思いながら、先日あることを調べてて、偶然にヒットしたのがこのサイト。
ご縁って人との出会いだけじゃないはず、きっと。
あの東京外国語大学が外国語学習サイトを開設している
知らなかった、東京外国語大学がこんなサイトを開設していたなんて。
そもそも東京外大の「言語モジュール」って何?
東京外大の言語モジュールサイト内の説明によると
TUFS言語モジュールは「モジュール的発想」に基づいて作られた、新しいタイプのウェブ教材です。
(中略)
ある程度まで互いに独立しながら、全体として一つのまとまりをもった言語教材のことをモジュール教材と呼びます。
TUFS言語モジュールは、発音、会話、文法、語彙の4モジュールで構成されます。
またウェブ教材の利点を活かして、4つのモジュールはゆるやかにリンクされています。モジュール化により、どのモジュールからでも自由に言語を学習できます。
外国語研究・教育に関しては日本一の大学ですので扱う言語も中国語、英語にみならず多数あります。日本語も入っています。
各モジュールの説明です。
発音モジュール
実践編
学習者のことを考え、発音学習に3つの目標を設定しました。
「サバイバルのためにこれだけは」、「円滑なコミュニケーションのために」、「~語らしさを身につける」の3つで、これらの目標設定は全ての言語で同じです。
一番最初に「発音は外国語の大切な顔」とも書いています。そうです、本当に発音は大事です。特に中国語は日本語にない音は発音方法の発音が多いので苦労しますが、壁を超えたらあとは楽じゃないかと思います。
言語モジュールでは実践編とその次のステップとして理論編がありますが、中国語については実践編のみです。
会話モジュール 教室用
会話モジュールでは、「挨拶をする」や「感謝する」のような、ことばの基本的な機能を、会話を通して具体的な場面のなかで学びます。
教室用
「教室用」ページは、大学の授業等で使用されることを想定して、オールインワンの画面構成になっています。
へーっ!興味をもったので実際に中国語のサイトの会話モジュールを見てみます
東京外大言語モジュール・中国語・会話
パターンも豊富ならメニューも豊富!まずメニュー1の「01 挨拶する」から見てみましょう。
なんと動画付です。
「18.意見を述べる」が気になったので見てみました。
ふむふむ。
「女優がぶさいく」って!!そこが最初に出てくる意見~!!そりゃ彼女も怒るわ。
とまぁ、結構面白いところがあるぞ・・・・。
会話モジュールで取り上げられている中国語の種類
普通話、北京の普通話、蘇州の普通話、台湾の普通話の4種類あります。
一通り見てみたところ、つまりは「ご当地なまりの普通話」でした。
会話モジュール 学習者用
会話モジュール学習者用はサイトのデザインも変わっています。音読やディクテーションなどもできます。
文法モジュール
学習の目標
この文法モジュールは,大学などで初めて中国語を学ぶ人を対象に,初級文法レベルで学ぶ項目をほぼ網羅してあります。みなさんはそれぞれ各自の学習目標にしたがって,以下の学習コースから中国語文法の学習に入ってください。
1.徹底実力養成コース
中国語の文法モジュールを隅から隅まで徹底的に学習します。主にテキストを読んだり,簡単な作文をしたいという人,さらに中級・上級に進むことを目指す人に適しています。2.基礎固め復習コース
中国語初級文法の中でも,特に基本となる簡単な文法項目を中心に学ぶコースです。まず中国語の基礎固めをしたいという人は,先にこのコースを修了してから,さらに上のレベルに進むというのもいいでしょう。3.「中国語に触れる」コース
文法は苦手だという人も,このコースなら最後まで終えることができるでしょう。中国語のエッセンスに「触れる」といった感じのコースです。どの外国語を勉強すればよいか迷っている人は,ここで中国語文法の概略に触れて,中国語を続けるかどうかを決めるのも1つの方法だと思います。
もう、こんなのを無料で公開してよいのでしょうか!?と思うほどの内容もりだくさんなメニュー構成。でもこのコース、中国語学習ビギナーを想定するなら、順番を逆にする方がいいような気がしないでもない・・・。
この内容を熟読したら文法の土台固めにはいいですね。
文法モジュールトップページ画像↓
しゃんはいさくら、これもきっと何かのご縁だと思って、この東京外国語大学の言語モジュール内、文法モジュールで中国語文法の復習をすることにしました。
まだ全部を終えていないのですが、10年以上の中国語学習歴がありながら今更な発見が多数!
Lesson6-1の形容詞述語文のところにある“很hen3”の説明。
もう、目からウロコでしたよ~
この“很”は,本来は「とても,非常に」という高い程度を表しますが,強く発音しない限りは高い程度は表さず,文を成り立たせるための一種の文法的マーカーになっていると考えましょう。
ホント、昔、大学の先生これ教えてくれたっけ?っていうくらい初耳~って感じでした。
東京外大言語モジュールはきちんと基礎を作ってから利用しましょう。
で、あくまでも私の個人的感想としてですが、本当の超初心者がこのサイトで独学するのは難しいです。
自分の苦い経験から思うことですが、まだ中国語を始めたばかりの方は、まず日本人の先生に文法や発音のポイントを口頭で説明してもらってから、そのうえで「東京外国語大学言語モジュール」のようなサイトで学習されることをおすすめします。
東京外大言語モジュールの参考文献はあの有名中国語文法書
この言語モジュールは中国語文法書として中国語学習者がこれだけは持っておいた方がいいと言われる本「Why?にこたえる はじめての 中国語の文法書」も参考文献として入っています。著作者の相原先生が東京外大の教授だったということもありますが、そういう意味でも価値ある情報満載サイトです。
と言いつつ、手元に一冊、紙の文法書を置いておくのは中国語学習において必須ですよ~。中国語文法と言えばこれ!と言われるほどの評判高い一冊です。ない方は速攻で買いましょう。